性別適合手術とは
性別の不一致、性別違和を抱える者に対し、当事者の性同一性に合わせて外科的手法により形態を変更する手術療法のうちの、内外性器に関する手術を言います。
性別適合手術は、GRS(Gender Reassignment Surgery)あるいは、SRS(Sex Reassignment Surgery)とも呼ばれています。
当院で行っている治療法はホルモン療法・手術療法です。特にMTF手術方法は、清水院長が岡山大学形成外科及び海外第一人者のDr.Kunaporn、及び和田形成外科故和田院長の術式を学び、更に改良した方法で行っております。
治療内容・料金などの詳細は、お問い合わせください。
すでに他のクリニックにて睾丸摘出術等をお受けの方の性別適合手術も積極的に行っておりますのでお気軽にご相談ください。
全国でお悩みの方の為に、カズキプライベート クリニックは協力いたします。その一環として、交通費全額支給制度を設けております。詳しくはお問い合わせください。
性別適合手術(GRS・SRS)の種類
単に男性器のみを切除したい場合
単純陰茎切断術+睾丸摘出術+陰嚢切除術
尿道の部分を女性と同じにしたい場合
深部陰茎切除術+睾丸摘出術+陰嚢切除術+女性様尿道形成術+女性様の割れ目も形成
見た目の女性器(クリトリス、小陰唇、大陰唇)まで御希望の場合
深部陰茎切除術+睾丸摘出術+陰嚢切除術+女性様尿道形成術+女性外性器作成術
胸の変化をご希望の場合
豊胸術
膣まで御希望の場合
深部陰茎切除術+睾丸摘出術+陰嚢切除術+女性様尿道形成術+女性外性器作成術+膣形成術
その他 りんかく形成、肋骨切除、脱毛など
胸の横幅を小さくする手術…肋骨切除(ご要望に応じて肋骨を切除します)
オーダーメイド治療 御要望に応じた様々な治療もあります。
(例)睾丸を片方だけ取りたい、男性器を残して膣を作りたい、睾丸を残して(埋め込んで)女性器を作りたい
精巣を残したまま女性器形成術について
令和5年10月25日最高裁判決
戸籍変更に際して生殖能力をなくす手術を必要としている規定は違憲。
但し、性器の外観は変更後の性別に似せる手術は違憲判断せず。
以上の判決より当院では希望される方には従来通り、精巣を残したまま女性器形成術を積極的に行います。
「性別違和」へ呼称変更について
「性同一性障害」と呼ばれた疾患とほぼ同一のものであるが、世界的にジェンダー問題の議論が高まる中で、この症状は疾患でも障害でもないという意見が優勢となり、「性別違和」という呼称に変更されました。
当院でもそれに従い、「性別違和」という呼称を使用します。
性別違和とは
DMS-5(米国精神医学会診断基準集)より
青年および成人の性別違和
【A】その人が体験し、または表出するジェンダーと指定されたジェンダーとの間の著しい不一致が少なくとも6ヶ月、以下のうち2つ以上によって示される。
1.その人が体験し、または表出するジェンダーと、第一次および/または第二次性徴(または若年青年においては予想される第二次性徴)との間の著しい不一致。
2.その人が体験し、または表出するジェンダーとの間の著しい不一致のために、第一次および/または第二次性徴から解放されたい(または若年青年においては予想される第二次性徴の発達をくい止めたい)という強い欲求。
3.反対のジェンダーの第一次および/または第二次性徴を強く望む。
4.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)になりたいという強い欲求。
5.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)として扱われたい強い欲求。
6.反対のジェンダー(または指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダー)に定型的な感情や反応を持っているという強い確信。
【B】その状態は臨床的に意味のある苦痛、または、社会、職業または他の重要な領域における機能の障害と関連している。